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2005/12/14

表現の自由の乱用

先週、自衛隊の官舎に「イラク派遣反対」のビラ配りをして逮捕された市民団体と称する人たちに一審の判断を覆す逆転有罪の罰金刑が言い渡された

高裁の判断は「表現の自由を尊重するにしても他人の権利を侵害していいとは言えない」というものであり

立ち入り禁止の場所であること、住民に注意されたあともビラ配りを続けたことに違法性があるとの判断である

その日の夜のニュースでは

一部マスコミは「表現の自由の侵害」とのコメントを出していた

私は妥当な判決だと思った

そこでもう一つ思ったことは

「人権問題や表現の自由の問題に異常なぐらいこだわる朝日新聞が読者投書欄にどんな投書をのせるか楽しみだ」ということだ

そして今朝

読者投書欄「声」に

「思想の弾圧にもつながる判決」という投書が載った

まず読んでの感想は

「朝日新聞らしい採用基準だ」と言う感じだ

内容は

「ビラは見たくなければ捨てればいい」とか

「電車内の宣伝液晶画面」を引き合いに出して「嫌ならみなければいい」というものだ

なんとも乱暴なこじ付けでしかない

そもそも高裁判決は

ビラ配りそのものを違法としているものではなく

表現の自由を侵害するものでもなく、ましてや思想の弾圧につながるようなものではないし、第三者の権利の侵害を問題にしているのだ

むしろ「表現の自由」の名の元に何でも認められてしまうとしたらその方が問題ではないだろうか?

私も基本的には表現の自由は認められ保護されるべきだと思うが

だからといって他人の権利が侵害されてもいいとは思わない

仮に

投稿者のように乱暴なこじ付けをするならば

他人の家へ侵入しようとしている泥棒が注意されてもビラを持っていて「ビラ配りしているだけだ」と言えば許されるのだろうか?

表現の自由は守られるべきではあるが乱用は許されるべきでは無いと思う

表現の自由や報道の自由には節度や他人の権利への配慮も必要ではないだろうか?

広島の少女殺害事件の時もマスコミは

「被害者少女がいつもは同級生と一緒に下校していたが当日はその同級生が早退したため一人で帰った」と伝えた

同級生の少女が早退したのはたまたまの偶然であり

その少女には何の責任も無い

もちろんマスコミもその少女に責任があるとは思って報道しているわけでは無いだろうが

しかし、当の本人は「もし一緒に帰っていたら」と責任を感じるのではなかろうか?

仲のいい友達が殺されたことでショックを受けているだろう同級生に配慮の足らない報道ではないだろうか?

当日一人で下校したことだけを伝えればすむことだ

表現の自由や報道の自由の乱用は誰かを傷つける可能性が大きいことも忘れてはならないのではなかろうか

そして朝日新聞には

新聞という公共性の高いものである以上判決に反対する意見だけではなく賛成すろ意見も載せることを大いに望みたい

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