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2008/01/18

泣かないで

昨日、お酒を飲んで車を置いて帰ったので

今日は久しぶりに電車通勤でした

自宅から駅まで歩いて

駅前のパン屋さんの脇に置いてある灰皿のところで寒い曇り空の下で一服しながら思い出した話

それは30数年前のこと

その日も今日と同じようにどんよりした寒い日だったと思う

高校3年生だった私は

家で大学受験のための勉強をしていました

母親に「電話だよ」と言われ

出てみると同級生の女の子からで

「駅前の喫茶店にいるから出てこない?」と言うので向かうことに

喫茶店のドアを開けると

奥の席に座っていた彼女

向かい合って座り「どうした?」と聞くと

しばらくためらった感じの後

「お父さんの仕事の関係で関西へ引っ越すことになったの」と

その表情は今にも泣き出しそうだ

と思ったら

声を出して泣き出した

「いつ?」と聞いた私に

泣いている彼女の返事はすぐに返ってこない

満席に近かった喫茶店のお客さんはみんな見てる

みんな俺が泣かせていると思っているんだろうなぁと心の中で思いながら

「泣いてたら話にならないから泣くなよ」と言う私に

「うん」と答えたものの、やはり泣きやまない彼女

店内の冷たい視線の中

そこから長い時間が始まった

実際には1時間半ほどだったのだと思うが

私には5、6時間に感じた

そして、相手が泣きながらの会話は実際の時間ほど会話にならなず

後日また会う約束をして別れた

数日後

私は彼女の家の彼女の部屋にいた

また泣かれて冷たい視線にさらされるのが嫌で

私が彼女の家へ行くことになったのだが

この日は落ち着いていたのか

どうしようもない現実を受け入れることが出来たのか

彼女は予想外に明るかった

明るく振舞っていたのかも・・・

彼女の部屋にはピアノがあり

「お前ピアノ弾けるの?」という私に

「私がピアノ弾いたらおかしい?」と彼女

私が「ピアノってイメージじゃないよな~」と言えば

「あなたにとってピアノは顔で弾くってイメージなの?」笑いながら彼女が言った時ドアがノックされ

彼女のお母さんがお茶を持ってきてくれ

2人の話し声が聞こえていたらしく

「顔でピアノが弾けたらテレビに出れるのにね~」と言い

3人で笑った

彼女の母親は笑いながら彼女に「ちゃんと弾けるところ見せてあげれば」と言い部屋を出て行った

「お前のピアノ聴いてみたいな」と言う私に

日頃はなかなか素直に「うん」と言わない彼女が

「うん」と言い

「何がいい?」と聞いてきて

「なんでもいいよ。得意なやつで」と言う私に

しばらく考えて弾き出したのは

サイモンとガーファンクルの「明日に架ける橋」だった

得意な曲ではなく

私の好きだった曲を選んだようだ

おかげで

今もこの曲を聴くと彼女のことを思い出します

その2ヶ月ほどして引っ越していってしまったため

彼女がピアノで弾いて聴かせてくれた最初で最後の1曲だったのに

不思議に今でも耳の奥に残っている感じがしています

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コメント

こんにちは曲も懐かしいですが甘酸っぱい青春の思い出です。もしかして同世代かな。

投稿: CUORE | 2008/01/18 13:04

CUOREさん

コメントありがとうございます
今となっては懐かしい昔話です
どこかでお母さん・・・・いや、おばあちゃんやってるかもね
同年代ですが
う・・・ん、私の方がちょっと生意気な弟じゃないですか?(笑)

投稿: カー助 | 2008/01/18 14:25

今道で会っても全く気が付かないでしょうね活きのいいい弟が欲しかったので歓迎です。

投稿: cuore | 2008/01/18 15:09

cuoreさん

またまたコメントありがとうございます
確かに今、道ですれ違っても気づかないかもね
映画なら
どこからか流れてくる「明日に架ける橋」に2人は足を止めて・・・となるのでしょうが(笑)
活きのいい弟が欲しかったのだと丁度いいですね~(笑)

投稿: カー助 | 2008/01/18 16:06

カー助さん、こんにちは
カー助さんは、若い頃から、頼れる人、悩みを聞いてくれる人だったようですね。
どうして、話したくなっちゃうんだろう・・・
普段は辛口トークなのに・・・
この女の子、おそらくカー助さんのことが好きだったのね。

投稿: チエちゃん | 2008/01/19 10:29

チエちゃん

コメントありがとうございます
そ~ですかね~(笑)
いい加減だったり、無責任なら日頃から甘口でいられるのかもね
まぁ、それを優しいと思っている人も多いようですが
私はそうなりたくないですね
そうだ!亡くなった妻の結婚した理由の1つも「頼りがいがあるから」でしたよ(笑)

投稿: カー助 | 2008/01/19 18:00

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