ナンパ
昨日の書き込みへのCUOREさんからのコメントの「ナンパ」で思い出した話です
なんか最近、このパターンが多いですが・・・(笑)
大学の1年先輩にYさんという人がいて
私は可愛がってもらったというか
よく連れまわされ、つき合わされたのですが
この人が「ナンパの天才」というか
普通の声のかけ方とちょっと変わっていたのです
街を歩いていて
可愛い子を見かけると
「○○じゃないか!久しぶり」と声をかけます
相手がキョトンとしているうちに
マシンガンのように話を続けます
「今、何しているの?」とか「今日は何でここにいる?」のとか
質問攻めなのですが
相手の答えを待たず
次から次へと話し続けるYさん
普通、相手が「ナンパ」だと思うと
断られるか、無視されることが多いのですが
この場合、相手は「この人、人違いしている」と思うらしく
「私、○○さんじゃありません」とか「人違いしてませんか?」と言い
少なくとも無視されることはありません
そのうちYさんは
「ここじゃなんだからお茶でも飲みながら話そう」と
その子の手をとり近くの喫茶店等に向かって歩き出すのです
たいがいの子は
「本当に私○○さんじゃありませんから」
「あなた人違いしてますよ」と
なんとか誤解を解こうとしながらもYさんに引かれてついて来るのです
席についてから
しばらく人違いしているままの話をしたあと
Yさんは「ほんと~に○○じゃないの?」と念を押し
「ごめんなさい。可愛いところが○○にそっくりだから間違えてしまったみたいだ」と言い
「おわびにコーヒーでもご馳走するよ」と言うのです
この流れが素早いというか
息もつかせぬというか
なんとも見事!
席についた子も「ナンパされた」とは思わないようで
むしろ「誤解が解けて良かった」と安心するのか
飲み物を頼んで話がはじまるというパターンが多かったのです
もちろん、その後の会話も楽しくなければダメですがね
そんなナンパも回を重ねると
恐ろしい偶然が生まれます
ある時、同じように「○○じゃないか!久しぶり」と見知らぬ2人連れの女の子に声をかけたYさん
いつもは「私、○○さんじゃありません」と否定する言葉が返ってくるのですが
「・・・・・」黙ってYさんを見つめる女の子
「俺だよ、俺!忘れちゃったのかよ」というYさん
いつものように続けざまに
「こんなところで何してるんだよ?」と矢継ぎ早に続けるYさん
するとその子が「ごめんなさい。どなたでした?思い出せないの」と言った
脇にいた私は「思い出すも何も初めて会ったのだから、そりゃあ無理だろう」と心の中で思った
結局、いつものように近くのお店に入り話の続きをすると
なんと、この子の苗字が本当に○○さんだった
それで彼女は本当に知り合いかと思い
真剣に「この人誰だったかな?」と思い出そうとしてたらしい
なんとも笑える偶然とはあるものだと思った瞬間です
まぁ、そんなことには動じないYさんは
「同じ名前の人違いだったみたいだね」と軽く流し
「これも何かの縁かもしれない」などと当然調子のいいことを言っていました
また、別の日の偶然は
いつもと同じようにYさんが2人連れの女の子の片方に
「○○じゃないか!久しぶり」と声をかけると
その女の子が
私の方を見て「カー助さんですよね」と私の本名を言った
「うん?」と思う私
「この子誰だ?」といつもと逆に私が思い出す方に立場が変わった
でも、誰だか思い出せないでいると
「なんだ、カー助に知り合いかよ。まぁいいやお茶でも飲みながら話そうよ」とお気軽なYさん
結局、4人で喫茶店に入るも
その子が誰なのか思い出せない私
思い出せないことがこんなにモヤモヤするものなのだとその時知った私
その後、話してみると
私が思い出せなくて当然で
その子は高校の時の後輩の子で
私とは1度も話をしたことがなく
私の顔と名前だけ覚えていただけだったのでした
「世の中狭い」という言葉がありますが
まさに、それを実感した体験です
そんなYさんも数ヵ月後
スーツに身をまとい就職活動をするようになり
そんなことをしている暇もなくなり
私も連れまわされることから開放されたのでした
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コメント
カー助さん
なかなか有意義(笑)な勉強をなさって楽しい学生生活だったようで羨ましい! 10年後だったからか、東京と地方の違いか… ??
投稿: とんちゃん | 2008/03/05 14:38
とんちゃん
コメントありがとうございます
授業で教えてくれない勉強も大切かと思います
その後の人生には、そちらの方が役に立っていたりしてね(笑)
確かに、あの頃の10年の違いは大きいかもしれませんね
「激動の昭和」?の生き証人ですかね(笑)
投稿: カー助 | 2008/03/05 15:35